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アクア・アルタ、実用的なアドバイス

高潮現象はアドリア海の一部の地域の特有な現象ですが、ベネチアはその世界的な象徴です。アクア・アルタとは、ラグーンの水位が上昇し、街の特定のエリアに影響を及ぼすことを指します。通常、秋から春先にかけて発生し、11月にピークを迎える。この現象は平均して2〜3時間続き、自然に治まります。

 しかし、もしサイレンが聞こえたら、それは「非常に持続的な」高潮の警告であり、通常は110cm以上である。最も浸水しやすいのはサンマルコ地区で、シロッコ風(南、南東)の影響を最も受けやすいからです。この風は時速25kmに達することもある。高潮は毎日監視されており、ここで測定することができます。

ベネチアの高水位への対処はそれほど難しくありません。防水のゴム長靴が必要です。長靴をお持ちでない場合は、ビニール袋をゴムひもで縛ることをお勧めします。多くのベネチア人がこの工夫を凝らしています。

ヴェネツィア市議会は、この問題に対処するため、あらかじめ歩道を設置しているので、予定に支障をきたすことはほとんどないでしょう。ヴァポレットでさえ、ルートを少し変更する程度で、影響はありません。浸水が激しい通りは避けて、別のルートを使うか、一駅だけでもヴァポレットを利用することをお勧めします。


アクア・アルタ、その簡単な理論的背景

アクアアルタは、月の動きや一部太陽の動きなど、一連の天文現象が生み出したものです。潟湖の位置は、強いシロッコ風にさらされ、上昇効果を増大させる。ポー川とアディジェ川の氾濫も、間接的に高波の影響を及ぼしている。

人間はこの現象に直接的に影響を及ぼしてきた。ポルト・マルゲーラの誕生と、それに伴う高水位制限の役割を果たした「バレーナ」諸島の消失がその一例だろう。ラグーンに架けられたさまざまな橋も、ヴェネチアの役には立たなかった。確かに、この現象は複雑で、図式化するのは難しい。

ヴェネツィア市議会は、この問題を封じ込めようと、2003年から「モーゼ」と呼ばれる移動式ダムのシステムを構築している。まだ完成していない。  このダムの役割は、ラグーンの砂州にある入江からの過剰な水の流入を食い止めることである。

高潮という現象は特殊であり、解決は容易ではない。ベネチアには、良くも悪くも高水がつきまとうのだろう。

高水情報についての詳しい情報は、電話番号0412411996で聞くことができる。